p.003 仏説無量寿経巻上 目次 // 前頁 / 次頁

術を綜い群藉を貫練したまう。後園に遊んで武を講じ芸を試みる。現じて宮中、色味の間に処して、老・病・死を見て世の非常を悟る。国の財位を棄てて山に入りて道を学したまう。服乗の白馬・宝冠・瓔珞、これを遣わして還さしむ。珍妙の衣を捨てて法服を着る。鬚髪を剃除したまい、樹下に端座し勤苦したまうこと六年なり。行、所応のごとくまします。五濁の刹に現じて群生に随順す。塵垢ありと示して、金流に沐浴す。天、樹の枝を按して攀出することを得しむ。霊禽、翼従して道場に往詣す。吉祥、感徴して功祚を表章す。哀みて施草を受けて仏樹の下に敷き、跏趺してしかも坐す。大光明を奮って、魔をしてこれを知らしむ。魔、官属を率いて、来りて逼め試みる。制するに智力をもってして、みな降伏せしむ。微妙の法を得て最正覚を成る。釈・梵、祈勧して転法輪を請じたてまつる。仏の遊歩をもって、仏の吼をして吼す。法鼓を扣き、法螺を吹く。法剣を執り、法幢を建て、法雷を震い、法電を曜かし、法雨を ぎ、法施を演ぶ。常に法音をもって、もろもろの世間に覚らしむ。光明、普く無量仏土・一切世界