もろもろの閑・不閑とを済いて、真実の際を分別し顕示す。もろもろの如来の弁才の智を得、もろもろの言音を入って、一切を開化す。世間のもろもろの所有の法に超過して、心常に諦かに度世の道に住す。一切の万物において意に随いて自在なり。もろもろの庶類のために請せざる友と作る。群生を荷負してこれを重担とす。如来の甚深の法蔵を受持し、仏の種性を護りて常に絶えざらしむ。大悲を興して衆生を愍れみ、慈弁を演べ、法眼を授く。三趣を杜ぎて、善門を開く。請せざる法をもってもろもろの黎庶に施すこと、純孝の子の父母を愛敬するがごとし。もろもろの衆生において、視わすこと自己のごとし。一切の善本みな彼岸に度す。ことごとく諸仏の無量の功徳を獲、智慧聖明にして不可思議なり。かくのごときらの菩薩・大士、称げて計うべからず。一時に来会せりき。
その時、世尊、諸根悦予し姿色清浄にして光顔魏魏とましま