p.026 仏説無量寿経巻上 目次 // 前頁 / 次頁

常に大衆の中にして、 法を説きて師子吼せん。
一切の仏を供養したてまつり、 もろもろの徳本を具足せん。
願慧ことごとく成満して、 三界の雄たることを得たまえり。
仏の無碍の智のごとく、 通達して照らさざることなからん。
願わくは我が功慧の力、 この最勝の尊に等しからん。
この願、もし剋果すべくは、 大千感動すべし。
虚空のもろもろの天人、 当に珍妙の華を雨らすべし。」
仏、阿難に告げたまわく、「法蔵比丘、この頌を説き已るに、時に応じて普く、地、六種に震動す。天より妙華を雨りて、もってその上に散ず。自然の音楽、空の中にして讃めて言わく、「決定して必ず無上正覚を成るべし」と。ここに法蔵比丘、かくのごときの大願を具足し修満し、誠諦にして虚しからず。世間に超出して深く寂滅を楽う。
阿難、時にかの比丘、その仏の所、諸天・魔・龍神八部、大衆の中にして、この弘誓を発し、この願を建て已りて、一向に志を専らにして、妙土を荘厳す。修するところの仏国、恢廓広大