臺の裏に天人現じ 光の中に侍者看ゆ 空に懸る四寶の閣 臨み回る七重の欄 疑多きものは邊地に久し 德少なきものは上生は難し 且く餘願を論ずること莫れ 西方已に心安し 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
六根常に道に合し 三塗永く名を絶つ 念の頃に遊方徧く 還る時に得忍成ず 地平らかにして極無く廣し 風長にして是の處淸し 言を有心の輩に寄す 共に一苦の城を出でよ 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
我を哀愍し覆護して法種をして增長せしめたまへ、此の世及び後生に、願はくは佛常に攝受したまへ。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の觀世音菩薩を禮したてまつる。
千輪足の下に明らかに 五道光の中に現ず 悲引恆に絶ゆること無し 人歸して亦未だ窮らず 口に宣べて猶定に在り 心靜かにして更に飛通す 名を聞きて皆往くことを願ぜよ 日々發く幾華藂 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の大勢至菩薩を禮したてまつる。
慧力無上を標し 身光有縁に備ふ 諸の寶國を動搖して 一の金蓮に侍座す 鳥羣實の鳥に非ず 天類豈眞の天ならんや 須く知りて妙樂を求むべし 會ず是戒香を全くせよ 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の諸菩薩淸淨大海衆を禮したてまつる 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん