p.013 仏説無量寿経巻上 目次 // 前頁 / 次頁

十方より来生せんもの、 心悦ばしめて清浄ならん。
すでに我が国に到りて、 快楽安穏ならん。
幸わくは仏、信明したまえ、 これ我が真証なり。
願を発して彼において、 所欲を力精せん。
十方の世尊、 智慧無碍にまします。
常にこの尊をして、 我が心行を知らしめん。
たとい、身をもろもろの苦毒の中に止るとも、
我が行、精進にして 忍びて終に悔いじ。」
仏、阿難に告げたまわく、「法蔵比丘、この頌を説き已りて、仏に白して言さく、「唯然り。世尊、我無上正覚の心を発せり。願わくは、仏、我がために広く経法を宣べたまえ。我当に修行して仏国を摂取し、清浄に無量の妙土を荘厳すべし。我世において速やかに正覚を成らしめて、もろもろの生死・勤苦の本を抜かしめん。」」
仏、阿難に語りたまわく、「時に世饒王仏、法蔵比丘に告げたまわく、「修行せんところのごとく、荘厳の仏土、汝自ら当に