p.031 仏説無量寿経巻上 目次 // 前頁 / 次頁

得て、また苦悩なけん。寿終わりて後、みな解脱を蒙る。無量寿仏の光明顕赫にして、十方諸仏の国土を照耀したまうに、聞こえざることなし。但我が今、その光明を称するのみにあらず。一切の諸仏・声聞・縁覚・もろもろの菩薩衆もことごとく共に歎誉したまうこと、またまたかくのごとし。もし衆生ありて、その光明威神功徳を聞きて、日夜に称説して心を至して断えざれば、意の所願に随いて、その国に生まるることを得て、もろもろの菩薩・声聞・大衆のために、共に歎誉しその功徳を称せられん。それ然うして後、仏道を得ん時に至りて、普く十方の諸仏・菩薩のために、その光明を歎められんこと、また今のごとくならん。」仏の言わく、「我無量寿仏の光明威神、魏魏殊妙なるを説かんに、昼夜一劫すとも尚未だ尽くること能わじ。」
仏、阿難に語りたまわく、「無量寿仏は寿命長久にして称計すべからず。汝むしろ知らんや。たとい十方世界の無量の衆生、みな人身を得てことごとく声聞・縁覚を成就せしめて、すべて共に