p.032 仏説無量寿経巻上 目次 // 前頁 / 次頁

集会して、思いを禅かにし心を一つにして、その智力を竭して百千万劫において、ことごとく共に推算してその寿命の長遠の数を計えんに、窮め尽くしてその限極を知ること能わじ。
声聞・菩薩・天・人の衆の寿命の長短も、またまたかくのごとし。算数・譬喩の能く知るところにあらずとなり。また声聞・菩薩、その数量り難し。称説すべからず。神智洞達して、威力自在なり。能く掌の中において一切世界を持せり。」
仏、阿難に語りたまわく、「かの仏の初会の声聞衆の数、称計すべからず。菩薩もまた然なり。今の大目 連のごとく、百千万億無量無数にして、阿僧祇那由他劫において、乃至滅度までことごとく共に計校すとも、多少の数を究め了すること能わじ。たとえば大海の深広にして無量なるがごとし。たとい人ありて、その一毛を拆きて、もって百分となして、一分の毛をもって一 を沾し取らん。意において云何ぞ。その るところの者は、かの大海において何れをか多しとする」と。阿難、仏に白さく、「かの るところの水を大海に比ぶるに、多少の量、巧暦・算数・言辞・