p.051 仏説無量寿経巻下 目次 // 前頁 / 次頁

すなわち我が善き親友なり。 このゆえに当に意を発すべし。
たとい世界に満てらん火をも、 必ず過ぎて要めて法を聞かば、
会ず当に仏道を成ずべし、 広く生死の流を度せん。
仏、阿難に告げたまわく、「かの国の菩薩は、みな当に一生補処を究竟すべし。その本願、衆生のためのゆえに、弘誓の功徳をもって自ら荘厳し、普く一切衆生を度脱せんと欲わんをば除く。
阿難、かの仏国の中のもろもろの声聞衆の身光、一尋なり。菩薩の光明、百由旬を照らす。二の菩薩あり。最尊第一なり。威神の光明、普く三千大千世界を照らす。」阿難、仏に白さく、「かの二の菩薩、その号云何。」仏の言わく、「一をば観世音と名づく。二をば大勢至と名づく。この二の菩薩はこの国土にして菩薩の行を修す。命終して転化して、かの仏国に生ぜり。阿難、それ衆生ありてかの国に生まるれば、みなことごとく三十二相を具足す。
智慧成満して深く諸法に入る。要妙を究暢す。神通無碍にして諸根明利なり。その鈍根の者は二忍を成就す。その利根の者は不可計