華のごとし、希有にして遇い難きがゆえに。金翅鳥のごとし、外道を威伏するがゆえに。もろもろの遊禽のごとし、蔵積するところなきがゆえに。猶し牛王のごとし、能く勝つものなきがゆえに。猶し象王のごとし、善く調伏するがゆえに。師子王のごとし、畏るるところなきがゆえに。曠きこと虚空のごとし、大慈等しきがゆえに。嫉心を摧滅せり、勝るを忌まざるがゆえに。専ら法を楽求して心に厭足なし。常に広説を欲い、志疲倦なし。法鼓を撃き、法幢を建て、慧日を曜かし、痴闇を除く。六和敬を修し常に法施を行ず。志勇精進にして、心、退弱せず。世の燈明と為りて最勝の福田なり。常に導師と為りて等しく憎愛なし。唯正道を楽いて余の欣戚なし。もろもろの欲刺を抜きて、もって群生を安くす。功慧殊勝にして尊敬せざることなし。三垢の障りを滅し、もろもろの神通に遊ぶ。因力・縁力・意力・願力・方便の力、常力・善力・定力・慧力・多聞の力、施・戒・忍辱・精進・禅定・智慧の力、正念・正観・もろもろの通・明の力、法のごとくもろもろの衆生を調伏する力、かくのごときらの力、一切具足せり。