を侵易す。自ら知ること能わず。悪を為りて恥ずることなし。自ら強健なるをもって人の敬難を欲えり。天・地・神明・日・月に畏れず。肯て善を作らず。降化すべきこと難し。自らもって偃 して常に爾るべしと謂えり。憂懼するところなし。常に 慢を懐けり。かくのごときの衆悪、天神記識す。その前世に頗る福徳を作ししに頼りて、小善扶接し営護してこれを助く。今世に悪を為りて福徳尽滅しぬれば、もろもろの善鬼神おのおの共にこれを離る。身独り空しく立ちてまた依るところなし。寿命終わり尽きて諸悪の帰するところなり。自然に迫促して共にこれに趣き頓るべし。またその名籍を記して神明にあり。殃苦牽引して当に往り趣向すべし。罪報自然にして捨離する従なし。但し前の行に得りて火 に入る。身心摧砕して精神痛苦す。この時に当たりて悔ゆともまた何ぞ及ばん。天道自然にして蹉跌を得ず。かるがゆえに自然の三塗無量の苦悩あり。その中に展転して世世累劫に出ずる期あることなし。解脱を得難し。痛み言うべからず。これを四つの大悪、四つの痛、四つの焼とす。勤苦かくのごとし。たとえば