p.096 仏説観無量寿経 目次 // 前頁 / 次頁

念を一処に繋けて、西方を想うべし。いかんが想を作す。おおよそ想を作すというは、一切衆生、生盲にあらずよりは、有目の徒、みな日没を見よ。当に想念を起こして、正坐西向して、あきらかに日を観じて、心をして堅住ならしめて、専想して移らざれ。日の没らんと欲て、状、鼓を懸けたるがごとくなるを見るべし。すでに日を見ること已りて、目を閉じ目を開くに、みな明了ならしめよ。これを「日想」とす、名づけて「初めの観」と曰う。
次に水想を作せ。水の澄清なるを見て、また明了ならしめて、分散の意なかれ。すでに水を見已りなば、当に氷想を起こすべし。氷の映徹せるを見て、瑠璃の想を作せ。この想成じ已りて、瑠璃地の内外映徹せるを見ん。下に金剛七宝の金幢ありて、瑠璃地を げたり。その幢、八方にして八楞具足せり。一一の方面は百宝の所成なり。一一の宝珠に千の光明あり。一一の光明、八万四千色なり。瑠璃地に映ずること億千の日のごとし。具に見るべからず。瑠璃地の上に、黄金の縄をもって雑廁間錯し、七宝をもって界いて、分斉分明なり。一一の宝の中に五百色の光あり。その