p.135 無量寿経優婆提舎願生偈(浄土論) 目次 // 前頁 / 次頁

無量寿経優婆提舎願生偈
婆薮槃頭菩薩造

世尊、我一心に、尽十方
無碍光如来に帰命して、安楽国に生まれんと願ず。
我修多羅、真実功徳の相に依って
願偈を説いて総持して、仏教と相応す。
かの世界の相を観ずるに、三界の道に勝過せり。
究竟して虚空のごとく、広大にして辺際なし。
正道の大慈悲は、出世の善根より生ず。
浄光明満足すること、鏡と日月輪のごとし。
もろもろの珍宝の性を備えて、妙荘厳を具足せり。
無垢の光炎熾にして、明浄にして世間を曜かす。
宝性功徳の草、柔軟にして左右に旋れり、
触るるもの勝楽を生ずること、迦旋隣陀に過ぎたり。