p.137 無量寿経優婆提舎願生偈(浄土論) 目次 // 前頁 / 次頁

かるがゆえに我、願わくは、かの阿弥陀仏国に生まれん。
無量大宝王、微妙の浄花台にいます。
相好の光一尋なり、色像、群生に超えたまえり。
如来の微妙の声、梵の響十方に聞こゆ。
地・水・火・風・虚空に同じて、分別なからん。
天人不動の衆、清浄の智海より生ず。
須弥山王のごとく、勝妙にして過ぎたる者なし。
天人丈夫の衆、恭敬して遶りて瞻仰したてまつる。
仏の本願力を観ずるに、遇うて空しく過ぐる者なし、
能く速やかに功徳の大宝海を満足せしむ。
安楽国は清浄にして、常に無垢の輪を転ず、
化仏・菩薩の日、須弥の住持するがごとし。
無垢荘厳の光、一念および一時に、
普く諸仏の会を照らし、もろもろの群生を利益す。
天の楽と花と衣と、妙香等を雨りて供養し、
諸仏の功徳を讃ずるに、分別の心あることなし、