に意に随う。神を開き体を悦ばしむ。心垢を蕩除して、清明澄潔にして、浄きこと、形なきがごとし。宝沙映徹して、深きをも照らさざることなけん。微瀾回流して転た相潅注す。安詳にして徐く逝きて、遅からず疾からず。波揚りて無量なり。自然の妙声、その所応に随いて聞こえざる者なけん。あるいは仏の声を聞き、あるいは法の声を聞き、あるいは僧の声を聞く。あるいは寂静の声、空無我の声、大慈悲の声、波羅蜜の声、あるいは十力・無畏・不共法の声・諸通慧の声、無所作の声、不起滅の声、無生忍の声、乃至、甘露潅頂、もろもろの妙法の声、かくのごときらの声、その所聞に称いて、歓喜すること無量なり。清浄・離欲・寂滅・真実の義に随順し、三宝・力・無所畏・不共の法に随順し、通慧、菩薩・声聞所行の道に随順し、三塗苦難の名あることなし。但自然快楽の声あり。このゆえにその国を名づけて安楽と曰う。