p.100 仏説観無量寿経 目次 // 前頁 / 次頁

波羅蜜を演説す。また諸仏の相好を讃歎する者あり。如意珠王より金色微妙の光明を湧出す。その光、化して百宝色の鳥と為る。和鳴哀雅にして、常に念仏・念法・念僧を讃ず。これを「八功徳水の想」とす、「第五の観」と名づく。
衆宝国土の一一の界上に、五百億の宝楼閣あり。その楼閣の中に、無量の諸天ありて天の伎楽を作す。また楽器あり。虚空に懸処す。天の宝幢のごとし、鼓せざるに自ずから鳴る。この衆音の中にみな念仏・念法・念比丘僧を説く。この想成じ已るを、名づけて粗極楽世界の宝樹・宝地・宝池を見るとす。これを「総観想」とす、「第六の観」と名づく。もしこれを見る者は、無量億劫の極重の悪業を除く。命終の後に必ずかの国に生ず。この観を作すをば名づけて正観とす、もし他観するをば名づけて邪観とす。」
仏、阿難および韋提希に告げたまわく、「あきらかに聴き、あきらかに聴け。善くこれを思念せよ。仏、当に汝がために、苦悩を