p.101 仏説観無量寿経 目次 // 前頁 / 次頁

除く法を分別し解説したまうべし。汝等、憶持して、広く大衆のために分別し解説すべし。」この語を説きたまう時、無量寿仏、空中に住立したまう。観世音・大勢至、この二の大士、左右に侍立せり。光明熾盛なり、具に見るべからず。百千の閻浮檀金色も比とすることを得じ。時に韋提希、無量寿仏を見たてまつり已りて、接足作礼して、仏に白して言さく、「世尊、我いま仏力に因るがゆえに、無量寿仏および二菩薩を見たてまつることを得つ。未来の衆生、当にいかにしてか無量寿仏および二菩薩を観たてまつるべき。」仏、韋提希に告げたまわく、かの仏を観んと欲わば、当に想念を起こすべし。七宝の地の上において、蓮華の想を作せ。その蓮華の一一の葉をして、百宝の色を作さしめよ。八万四千の脈あり、猶し天の画のごとし。脈に八万四千の光あり。了了分明にみな見ることを得しめよ。華葉の小さきは、縦広二百五十由旬なり。かくのごときの蓮華に八万四千の葉あり。一一の葉の間に、おのおの百億の摩尼珠王ありて、もって映飾とす。一一の摩尼、千の光明を放つ。その光、蓋のごとし。七宝合成して、遍く