p.107 仏説観無量寿経 目次 // 前頁 / 次頁

頂に肉髻あり。項に円光あり。面おのおの百千由旬なり。その円光の中に五百の化仏まします。釈迦牟尼仏のごとし。一一の化仏に五百の化菩薩・無量の諸天ありて、もって侍者たり。挙身の光の中に、五道の衆生の一切の色相、みな中において現ず。頂上に毘楞伽摩尼宝をもって天冠とす。その天冠の中に一つの立化仏まします。高さ二十五由旬なり。観世音菩薩の面、閻浮檀金の色のごとし。眉間の毫相、七宝の色を備えたり。八万四千種の光明を流出す。一一の光明に、無量無数百千の化仏まします。一一の化仏、無数の化菩薩、もって侍者たり。変現自在にして十方世界に満てり。たとえば紅蓮華色のごとし。八十億の光明ありて、もって瓔珞たり。その瓔珞の中に、普く一切のもろもろの荘厳の事を現ず。手掌に五百億の雑蓮華の色を作す。手の十指の端、一一の指の端に、八万四千の画あり、猶し印文のごとし。一一の画に八万四千の色あり。一一の色に八万四千の光あり。その光柔軟にして普く一切を照らす。この宝手をもって衆生を接引す。足を挙ぐる時、足の下に千輻輪の相あり。自然に化して、五百億の光明台