p.109 仏説観無量寿経 目次 // 前頁 / 次頁

次にまた、応に大勢至菩薩を観ぜよ。この菩薩の身量・大小、また観世音のごとし。円光の面おのおの百二十五由旬なり。二百五十由旬を照らす。挙身の光明、十方国を照らす。紫金色を作す。有縁の衆生、みなことごとく見ることを得。但この菩薩の一毛孔の光を見れば、すなわち十方無量諸仏の浄妙の光明を見る。このゆえにこの菩薩を号して、無辺光と名づく。智慧の光をもって普く一切を照らして、三塗を離れしむるに無上力を得たり。このゆえにこの菩薩を号して、大勢至と名づく。この菩薩の天冠に五百の宝華あり。一一の宝華に五百の宝台あり。一一の台の中に、十方諸仏の浄妙の国土、広長の相、みな中において現ず。頂上の肉髻、鉢頭摩華のごとし。肉髻の上において一つの宝 あり。もろもろの光明を盛れて、普く仏事を現ず。余のもろもろの身相、観世音のごとし。等しくして異あることなし。この菩薩行ずる時、十方世界一切震動す。地動の処に当たりて五百億の宝華あり。一一の宝華、荘厳高く顕れて極楽世界のごとし。この菩薩坐する時、七宝の国土一時に動揺す。下方の金光仏刹より乃至上方の光明王仏