p.483 浄土和讃 目次 // 前頁 / 次頁

<第四十七首>
信心歓喜慶所聞
乃曁一念至心者
南無不可思議光仏
頭面に礼したてまつれ

<第四十八首>
仏慧功徳をほめしめて
十方の有縁にきかしめん
信心すでにえんひとは
つねに仏恩報ずべし

已上四十八首 愚禿親鸞作

阿弥陀如来 観世音菩薩
大勢至菩薩

釈迦牟尼如来 富楼那尊者
大目ケン連
阿難尊者

頻婆娑羅王 韋提夫人
耆婆大臣
月光大臣

提婆尊者 阿闍世王
雨行大臣
守門者

浄土和讃 愚禿親鸞作
大経意 二十二首

<第一首>
尊者阿難座よりたち
世尊の威光を瞻仰し
生希有心とおどろかし
未曾見とぞあやしみし

<第二首>
如来の光瑞希有にして
阿難はなはだこころよく
如是之義ととえりしに
出世の本意あらわせり

<第三首>
大寂定にいりたまい
如来の光顔たえにして
阿難の恵見をみそなわし
問斯恵義とほめたまう

<第四首>
如来興世の本意には
本願真実ひらきてぞ
難値難見とときたまい
猶霊瑞華としめしける

<第五首>
弥陀成仏のこのかたは
いまに十劫とときたれど
塵点久遠劫よりも
ひさしき仏とみえたまう

<第六首>
南無不可思議光仏
饒王仏のみことにて
十方浄土のなかよりぞ
本願選択摂取する