寸感
高校野球の爽かさは誰しも賞讃するところである。 下手に策を弄せず全力をあげてぶつつかっていくひたむきさと、最後まで投げださない 真面目さと、負けて素直に頭を下げる謙虚さと。いづれも純な心なればこそである。 それにしても勝負の世界の厳しさ・・・。勝つ・・・。それはあながちに敵手に勝つのでは ない。己れに克つのだ。挫そうになる心を我れと鞭打って己れに克つことの厳しさ。 夏の高校野球大会を通してわたしはそれを教わったことである。 (昭和53年8月) 2006年8月29日
2006年8月29日