序 武宮禮一 人生に自信を持ちましょう 念仏者は無碍の一道なり 薬あればとて毒をこのむべからず 本願を信じ念仏申さば仏になる 本願を信ぜんには他の善も要にあらず 弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なし 聖徳太子 篤く三宝を敬え。三宝とは佛・法・僧なり。 世間は、虚仮にして、唯、佛のみ是れ真なり 信は義の本なり。事毎に信あるべし。 人の善を匿すこと無く、悪しきことを見ては必ず匡せ 我れ必ず聖に非ず、彼れ必ず愚かに非ず。共に是れ凡夫ならくのみ。 人皆心有あり、心おのおの執れることあり 賢しひとに遇いて自ずからに寛かなり 和國の有情をあわれみて、如来の悲願を弘直せり たがいに敬い愛し 憎みやねたみの心を 起してはならない いつも言葉やさしく 顔いろやわらげ 仲たがいせぬよう 心のあか(垢)を洗い除いて 言うことなすことを 一致せしめよ 幸せになりたい 長生きもしたい でも必ず死ぬ身でもある 人は愛欲の世間にあって 独生独死独去独来す 田あれば田を心配し なければないで 欲しいと苦しむ 人はこのはげしい悪と苦痛の中で働き どうにか食べているにすぎない ひるまずに法を聞けば 必ず悟りの道に入り 心やすからになる 如来ははてなき大悲をもって 迷える人をあわれみたまえり 如来のことばを聞く者は このうえもない仏道にあって ふたたび迷うことがない たとい身は苦難の中にあっても 私は精一っぱい努力して 決して後悔はしない 中心のある生活は 常に平静である 真実は常に明るく 永遠である 女人非器 五障三従 凡夫・韋提華 女人往生 女人成佛 随想 己れに 婦人部担当の想出・・・ 阿弥陀佛ひかりといのちかぎりなし ほとけの智慧は深広にしてはてなし 身は苦難の中にあり もとめて法を聞け 世の人ともに急がぬことをあらそう 財物の有無にとらわれ、みな憂いあり 世間愛欲のなかに自己の生死を問う 愛するものは別れ 栄えるものは滅びる 佛にあうは難し 教に聞いて道を求めよ み名称うれば み仏はいまここに在す 凡愚のわが身に ただ念仏のすくいあり 随想その一 年を送る 報恩講 種を蒔く 雨の日に かたつむり 鹿島・藺落念仏の丘にたつ 秋立つ 教えに聞く きりぎりす 今月今日 蓑虫 自見の覚悟をもって他力の宗旨を 乱ることなかれ 念仏して地獄におちたりとも さらに後悔すべからず 善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや
念仏申すのみぞ 末徹りたる大慈悲心にて候 一切の有情はみなもて 世々生々の父母兄弟なり つくべき縁あればともない 離るべき縁あればはなれる 念仏者は無碍の一道なり この法をば信ずる衆生もあり そしる衆生もあるべし 梅雨寒む 戯論 いうまじと・・・ 寸感 故郷(ふるさと) お灯明をささげる お花を供える 香を焚く 輪灯ともる お供物を捧げつつ 打敷きまいらせて 法身の光輪きわもなく 世の盲冥をてらすなり 浄土真宗に蹄すれども 真実の心はありがたし 慈光はるかにかぶらしめ 光のいたるところには 法喜をうとぞのべたもう 小慈小悲もなけれども 名利に人師をこのむなり まことの信心うるひとは このたびさとりをひらくべし 念佛成佛これ真宗 万行諸善これ仮門 浄土を疑う衆生をば 無眼人とぞなづけた 真の知識にあうことは かたきがなかになおかたし ひとつの句読点 歴史にたずねる 佛・世に出でたもう 耕す 文の日に 颱風さわぎ 有縁の知識に依らずばいかでか 易行の一門に入ることを得んや 地獄は一定すみかぞかし いづれの行にても 生死をはなるることあるべからず 他力をたのみたてまつる悪人 もっとも往生の正因なり 親鸞は弟子一人ももたずそうろう 念佛には無義をもって義とす 生死いずべしと信じて念佛の 申さるるも如来の御ンはからいなり 信心のさだまるときにながく生死をば へだてそうろぞかし 冬長き国を憶う 「木に登らない猿」の話 初盆 歸心 君子は独りをつつしみ 念仏者は独りをたのしむ 弥陀をたのむは他力の信 弥陀にたのむは自力の信 幸福は作るものではない いただくものだ 心の鏡はお念佛 うつしてみようわが姿 聞法は死の準備ではなく 生の糧である お念佛との出遇いは 私との出遇いである 如来大悲の本願は わが光なりカなり 求道とはわが生命に目覚める 自己発見である 浄土の荘厳は 称名念佛より始まる 佛を念ずる心は 佛に念われている証である 埋火(うずみび) 筍 医道・四弘誓願 海荒るる日に 立ちあがり 一里塚 「あとがき」に代えて 完